集会不参加となった松平耕一さんからのメッセージ

★4月14日「関東圏の放射能被害」集会(20時~「早稲田あかね」で開催http://www.geocities.jp/akane_waseda21/)で発言予定だった松平耕一さん(大腸がん患者)が、体調を崩して入院のため不参加になりました。こうして予定が立たない、病床や家で苦しむ、悔しさ、それが健康被害の本質です。松平さんが病院から書いた文章があるので集会で読み上げます。問題の本質を見事に表しています。ぜひ参加、拡散をお願いします。

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「福島原発事故による健康被害者の会」という団体を紹介したい。この会の中心的なメンバーは、国会議事堂前の反原発運動などで、よく顔を会わせていたものたちで、特に、三・一一以降に病気に罹った人々が中心となりできた。彼らは、三・一一後の早い段階で、遠方への自主避難をせず、自分たちは東京で活動しているが、放射能被ばくのせいで病気になるかもしれないという予感を抱いていた。私個人の感覚で言うと、避難はせず、東京に残り、たとえ被ばくのせいで病気になったとしても、東電を非難し東電の解体を見届ける必要があると思った。三・一一の起こる以前から、福島原発を有する東電の電力による供給を、ムザムザと得て生活をしてきたものにとっては、原発事故に際して、なされなければいけない責任があると思ったのだ。

「健康被害」の問題で言うと、放射能による被害に敏感なものたちを「放射「脳」」と呼び、嘲りの対象にする文化がネットにはある。ある病気を、原発事故のせいでなったものだと論証するのは論理の飛躍が必要で、非常に難しいことではある。しかし、過去のどんな公害病も、その発生の時点では、病気の存在と、企業による環境汚染が対応したものであるとはなかなか認識されず、企業の責任も国家の責任もすぐには追及されなかったことだろう。今問題なのは、実は福島原発事故による被ばくのせいで病気になっているかもしれないのに、そのことがそれとして認識されず、無視され、見過ごされていることではなかろうか? 私たちは、企業と国家の原発政策により、健康に生きる権利を生まれつき剥奪されていたのに、そのことを指摘することも許されていないのだ。

しかし、チェルノブイリ原発事故の例を見ても、相当な遠隔地域でも被ばくによる健康被害の報告は上がっている。日本においても、健康被害というものが広域において起こっているかもしれない現状について、告発していく運動が必要である。私たちの身の回りでも、不審な死や理由不明の若年世代の病気が増えている。かくいう筆者も、現在、ステージ四の癌にかかり、十年生存率は八パーセントだということで、体調が悪く、入院しながらこの文章を書いている。病人は思い通りには活動ができない。私が呼びかけ人となり私が主催する、「被害者の会」のスターティング集会があったのだが、その直前に突然具合いが悪くなり、急遽入院となった。集会を行えなくなるのが悔しくて、病院のベッドでボロボロ泣いている体たらくである。病気になったものは、結局、闘病のために、体力と金と時間を奪われて、分断されて「黙らされて」しまう。病人には集会に集まる力も、文章を書く気力もない。「サバルタンは語ることができるのか」といったようなことが、私たちの直面する課題だ。

「被害者の会」は、ごく素朴には、病人の互助会という形をとりうる。患者どうしが見舞いをしあったり、一緒に料理を作って食べたり、個人の宅に集まって体操をしたりするといった小さなサークル活動が、日々の反原発運動のトウソウ課題でありうる。考えてみるに、今までなされてきている反原発運動は、「フクシマ」を代弁し、支援する、「地域」に注目した運動ではなかろうか。それはもちろん必要だが、私たちが次に取り組むべき反原発運動は、各自の「身体」へと焦点を当て返すことだ。原発政策は、私たち一人一人の個人の家庭を無茶苦茶にし、私たちを分断し、生への希望を奪っていきうる。原発は私たちの実存を消滅させうる。原発政策は、私たちの日常生活のなかに、テレビのブラウン管を通り抜けて、食卓の上の皿にまで浸透している。街頭や国会前の反原発行動に参加できずに、斃れ、避難していく人たちがいる。街頭行動のような公的な場から、病人たち各自のプライベートな家庭の領域へと、反原発運動を拡大させなければならない。

「空間」から「身体」へ、公的領域から私的領域へ。戦争の現場は、人知れず病気と戦う病人たちのベッドにおいても存在する。そして、病人どうしが連帯しあい、声を上げることで、国際的な、原発政策の基準の見直しを迫らなければいけない。また、放射能と健康被害の因果性についての国際基準の、幅を広げていくための戦いがなされなければいけない。世界思想史において、世界運動史において、跳躍し、投げられなければいけない一つの石がここにあるのだ。以下は「福島原発事故による健康被害者の会」の呼びかけ文である。(リード文松平耕一)

https://radiationdamage311.wordpress.com/2016/03/19/%E3%80%80%E3%80%8C%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%80%8D%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8A/

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集会不参加となった松平耕一さんからのメッセージ」への1件のフィードバック

  1. みかん

    松平さんのTweetを何度か読んだ者です。旧友である医師から、癌がんの治療として私が勧められている高濃度ビタミンC点滴療法についてお伝えしたく、投稿します。

    「アメリカではとてもポピュラーで、癌のほか、生活習慣病、アレルギー疾患、精神疾患、アンチエイジングなどの分野に応用されているそうです。日本でも主に開業医を中心に広まりつつあるが、保険適応外の治療なこともあり、できる施設はまだ限られている。この治療のよいことろは、従来の癌治療のような副作用や苦痛が全くなく、やればやるほど元気になって免疫力が上がること。ビタミンCはガン細胞だけを選択的に攻撃するので、正常細胞は全く損傷を受けず、むしろ正常細胞の老化を防ぐ。手術、化学療法、放射線療法はいずれも多かれ少なかれ正常細胞も同時にダメージを受け、その結果、体力や免疫力を落としてしまう。」とのことです。

    紹介された書籍「超高濃度ビタミンC点滴療法ハンドブック(柳澤厚生著・角川SSC)」を借りて読みました(書店では見つけられませんでした)。高額であるというデメリットはありますが、重篤な方ほど、受けられるメリットが大きいようですので、調べられてはいかがでしょうか。
    点滴療法研究会のHPへのリンクです → https://www.iv-therapy.org/

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