報告:放射能被害」開催!関東からも被害者がつながり、命を守り、医療・避難・賠償・社会変革の声を~次回は5月5日17時早稲田にて

あかね写真1報告:福島原発事故による健康被害者の会

福島原発事故を経ても川内原発を動かし続ける日本への警鐘のように、4月14日夜に隣の熊本で大地震が起きた。ちょうどその時、東京では「福島原発事故による健康被害者の会」が「関東圏の放射能被害」集会を開いていた。福島では子どもの甲状腺がんが公式発表だけで166人、関東にもあらゆる健康被害が広がっている。この会は東京の反原発運動や国会前抗議で出会った中で、甲状腺異常、大腸がん、心臓疾患を発病したり、皮膚病や体中の痛み、食道炎、化学物質過敏症の悪化に苦しんでいる人々やその友人知人が集まった。これらに放射能被害が関係すると考えるのは、「事故後に突然発症し、理由も原因も不明で、一向に治らない」「これまでと同じ生活をしていたのに発症し、また若年世代が通常かからない病気となった」からだ。

関東の放射能影響により健康被害になったと考える本人たちが集まり話す公開イベントは今までほとんど無かったのではないか。だがチェルノブイリ事故では5年目から被害が爆発的に増えており、まさに今3.11から5年だ。国は放射能安全キャンペーンを展開し、2年前の「美味しんぼ」叩きのように隠ぺいとバッシングを強めている。福島を始め関東・東北でも被害者や身近な支援者がつながり声を上げる事が今こそ必要だ。短い告知でも20人を超える人々が早稲田に集まり、どんどん出てくる関東の健康被害。非常に衝撃と熱気に満ちた会となった。

会の中継映像はhttp://twitcasting.tv/chikapin1/movie/261737465
中継のコメント欄に健康被害の報告が集中しました。http://togetter.com/li/962746

集会はまず、緊急入院で来られなくなった発言者の文章の代読から始まった。昨秋に38歳の若さで大腸がん(ステージ4、最も重い)と判明した松平耕一さんで、国会前抗議などに積極的に参加し論文も書いていた。http://kyuen.jp/?p=231 松平さんは普段から非常に外食が多かったが、彼の若さで一気に重いがんになる事には、セシウムなどで汚染された米や肉や野菜が外食に多い影響を考えざるを得ない。

松平さんは自らの悲しみに基づき健康被害が隠されている要因をずばり指摘する。「集会を行えなくなるのが悔しくて、病院のベッドでボロボロ泣いている体たらくである。病気になったものは、結局、闘病のために、体力と金と時間を奪われて、分断されて「黙らされて」しまう。病人には集会に集まる力も、文章を書く気力もない。「サバルタンは語ることができるのか」といったようなことが、私たちの直面する課題だ。」

そしてこう呼びかけた。「私たちが次に取り組むべき反原発運動は、各自の『身体』へと焦点を当て返すことだ。原発政策は、私たち一人一人の個人の家庭を無茶苦茶にし、私たちを分断し、生への希望を奪っていきうる。街頭や国会前の反原発行動に参加できずに、斃れ、避難していく人たちがいる。街頭行動のような公的な場から、病人たち各自のプライベートな家庭の領域へと、反原発運動を拡大させなければならない。「空間」から「身体」へ、公的領域から私的領域へ。病人どうしが連帯しあい、声を上げることで、国際的な、原発政策の基準の見直しを迫らなければいけない。また、放射能と健康被害の因果性についての国際基準の、幅を広げていくための戦いがなされなければいけない。世界思想史において、世界運動史において、跳躍し、投げられなければいけない一つの石がここにあるのだ。」
全文はhttps://radiationdamage311.wordpress.com/2016/04/13/%e9%9b%86%e4%bc%9a%e4%b8%8d%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%81%a8%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%e6%9d%be%e5%b9%b3%e8%80%95%e4%b8%80%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc/

続けて「東電前アクション」などで事故直後から抗議行動をしてきた園良太さんが、健康被害と被曝の因果関係が否定され続ける中、私達がどう考え主張していけばよいかを話した。34歳の園さんは作夏から心臓の狭心症と不整脈になり、3回に一回脈拍が欠け、今年は昼間も倒れこむことが増えた。社会運動の疲れとストレスがあるが、心臓は放射性物質がたまりやすく心臓病はチェルノブイリでも激増したため、被ばくが発病を促進した可能性を見ている。

放射能被害はがんなど重い病気が連想され、今の日本はそれさえ否定するため誰のどんな被害も言えない。だが放射能被害の核心は「人体の免疫力を下げる事」で、誰もが体力・気力が低下し、あらゆる病気にかかり、個々人の持病や弱い部分がさらに悪化する危険性があるという事だ。要因も表れ方も様々という意味で風邪と同様だ。風邪になった理由や症状は自分の生活歴を知る本人が一番わかっており、「それは風邪じゃない!」と他人に迫る人は普通いない。ところが「それは放射能と関係ない、証拠が無い」という声がこれほど多いのは人として決定的に不自然な行為であり、国家や県や電力会社が因果関係を否定し、被害者を分断し、抑え込んでいる事の証明だ。

これにより被害者は次第に病気も悪化し、家や病院で動けなくなり、連帯も防護も避難も要求できなくなる。そして新たな被害者も「先輩被害者」と出会う事ができず、自分が被ばく被害だと理解する機会が無くなる。こうして被害者が増え続けても社会から存在を消され続け、社会運動にもならないという「死」の悪循環が始まっている。国や電力会社は「自分たちは何もしなくても勝手に死んでくれて、責任逃れができる」と私達が死ぬのを高見で笑って待っているのだ。広島・長崎・水俣と全てそうだったではないか!
これを逆転させる「飛躍」が今こそ必要だ。関東でもわずかの被ばくでも被害当事者だと今こそ声を上げよう。証明の責任は国際社会や原子力企業にあり、彼らが核開発を優先する世界の犠牲にならず、それを変える存在として声を上げよう!
これが園さんが苦しみながら考えた事だった。会の呼びかけ全文はhttps://radiationdamage311.wordpress.com/2016/03/19/%E3%80%80%E3%80%8C%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%80%8D%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8A/

あかね福島

続けて11年から福島の子どもの集団避難を求めて裁判を闘い続けてきた「脱被ばく実現ネット」http://fukusima-sokai.blogspot.jp/ 
の岡田俊子さんが、関東もチェルノブイリの避難地帯同様に汚染されている事実をマップで説明した。そして福島と関東の「突然死」をまとめて報告した。それは衝撃的な数だ。

関東
  岡田さんの友人からの報告
① さいたま市桜区 友人宅のまわりの方達の報告
②   60代後半の男性3人が2014~2015に癌で亡くなった。
    他 2016年初め 隣の60代の女性も癌で亡くなる。
③  斜め前の方は 夫婦で2015年 6月、2016年2月 脳血栓で倒れ奥さんは手術して回復
    御主人は手術後半身不随でリハビリ中。
  脱被ばく実現ネットボランティア仲間からの報告(都内)
④ 2012年 50代(男性) 心不全
⑤ 2013年 50代(男性) PTA会長 タクシーの中で亡くなる。
⑥ 2013年 60代(男性) 朝亡くなっていた。
⑦ 2014年 40代(男性) 教師  前日まで元気だったのに突然亡くなる。
⑧ 2014年 40代(男性) お風呂で亡くなっていた。
⑨ 2016年 60代後半(男性) 元気だったのに突然亡くなる。
ボランティア仲間(女性)川崎在住:2011年事故当時 心臓がチクチクしたと。その後3度頭髪が全部抜け アトピー体質だったもののそれが物凄く悪化。 ただ今保養中。
福島
    ★飛田晋秀さん(写真家)からの亡くなった方の報告
① 2015年 5月   37歳(男性)  原因不明(おそらく心筋梗塞) (福一から約47キロ)
② 2015年 8月   20歳(男性)  役場職員 心筋梗塞  (福一から約47キロ)
③ 2016年 1月   1歳7か月 脳腫瘍          (福一から約50キロ)
④ 2016年 4月   60歳(男性) 心筋梗塞        (福一から約 47キロ)
 (5/5第二弾集会での報告)
2013年4月上旬58歳仮設住宅玄関前で突然死
2015年4月中旬55歳仮設住宅で急性心筋梗塞で死亡
★5月8日、もう一人の福島からの報告者(子ども脱被ばく裁判の原告)から
連絡あり。  親戚の43歳の男性 2016年 2月 急性癌で亡くなったのを
報告漏れ。 強制避難区域から避難し、仮設住宅で暮らしていたそうです。
   ★子ども脱被ばく裁判の原告からの報告(双葉郡から県内避難していた知人)
  ① 2012年  60歳(男性) 原発作業員 長くメンテナンスに関わり被ばくして体調悪かった 癌
  ② 2013年  60歳(男性)  同上
  ③ 2013年  60歳(男性) 急性癌
  ④ 2014年  50歳(女性) 死因不明
  ⑤ 2015年  54歳(女性) 急性白血病ーーー(③、⑤はご夫婦で中学生のお子さん1人残される)
  ⑥ 2015年  54歳(男性) 原発作業員  心筋梗塞
  ⑦ 2015年  51歳(男性) 原発作業員 (同級生) 死因不明
  ⑧ 2015年  51歳(男性)  同上  (公表あり)
あかねぺぺさん

そして会場の交流スペース「あかね」を運営するぺぺ長谷川さん(だめ連)は「3月に身近な40代前後の中年世代が8人も死んだ。被ばく被害者もいるだろう。もはや放射能が身体を刺してくる戦争だ。反原発運動も社会運動もそもそもは『命』の問題。今こそ被ばくの問題で声を上げよう。東京に住むことは控えめに言ってもギャンブル。シャレにならない。意識的にこういう集まりをやっていかないと世間の波に飲まれてしまう」と訴えた。

そして会場参加者で、福島・いわき在住で自分に甲状腺異常が見つかった仲間が「声を上げなければいけない」と報告した。また普段東電前や国会前で音楽で抗議している福島県葛尾村出身の方が、事故前から地元で原発の放射能で人が亡くなり続けていることを話し、今や放射能被ばくはみんながしているのだから、被ばくに反対する事で誰もが大きく団結できるはずだと訴えた。さらに地元で家族・同居人ががんなどの重病にかかった方が次々発言した。事故後のだるさやうつの長期化も多数報告された。みんな話せる場を求めているのだ。

そこで最後に以下が確認された。
1:調査も補償も全くやらない国は、被ばく被害が統計化される事を最も恐れている。被害者の
集まりを続け、仲間を増やし、病気要素としての被ばくを国家と社会に認めさせよう
2:被害者と身近な人は闘病だけでも大変だ。生活を支え合っていこう。
3:放射能からの避難、生活補償、原発・核推進政策の抜本転換を要求し実現させていこう。

5月5日(木・休)17時~第2回の集会を開催する。
これら3点の問題と要求に詳しい方が話し、被害者や被害の不安を感じる人達どうしの交流会も行う。
場所:早稲田「あかね」東京都新宿区西早稲田2-1-17 酒井ビル1F地図:http://www.geocities.jp/akane_waseda21/
ぜひ多くのご参加をお願いします!

「福島原発事故による健康被害者の会」(健康被害の報告や相談をお寄せ下さい。)       

ツイッター:@kenkohigai
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